棋聖戦日程・速報 藤井聡太棋聖VS杉本和陽六段【第96期】【将棋】

 ◆2025年6月3日に行われた棋聖戦第1局は藤井聡太棋聖が勝利しました。

　「棋聖戦」は将棋界にある8つのタイトル戦のひとつで、夏の訪れを告げる五番勝負として知られています。タイトル戦昇格の1960年から当初は年2回（前期・後期）で開催されていましたが、1995年から年1回に変更された歴史を持ちます。今期から優勝賞金が4000万円に増額され、タイトル戦の序列が6位に上がりました。今期は6連覇を目指す藤井聡太棋聖（22）とタイトル戦初登場の杉本和陽六段（33）が激突する五番勝負とあり、大きな注目が集まっています。この記事ではヒューリック杯第96期棋聖戦五番勝負の日程をお伝えするとともに、各局の対局結果も速報としてお伝えします。

ヒューリック杯第96期棋聖戦五番勝負の日程は？

　ヒューリック杯第96期棋聖戦五番勝負は第1局は2025年6月3日（火）に始まり、最終局まで進み指し直しなどが無い場合は7月21日（月・祝）まで行われます。五番勝負は各局1日制、持ち時間は各4時間に設定されており、先に3勝した棋士が新たな棋聖となります。詳しい日程は以下の通りです。

	日程	対局場	勝者
第1局	6月3日（火）	日光金谷ホテル（栃木県日光市）	藤井聡太棋聖
第2局	6月18日（水）	ホテルニューアワジ（兵庫県洲本市）	藤井聡太棋聖
第3局	6月30日（月）	龍宮城スパホテル三日月（千葉県木更津市）
第4局	7月11日（金）	沼津御用邸東附属邸第1学問所（静岡県沼津市）
第5局	7月21日（月・祝）	亀岳林 万松寺（愛知県名古屋市）

ヒューリック杯第96期棋聖戦五番勝負の対局者

　現在のタイトルホルダーは、第91期（2020年度）に棋聖位を獲得し今期6連覇を目指す七冠保持者の藤井聡太棋聖です。棋聖位は藤井聡太棋聖にとって自身初タイトルであることとともに、17歳11か月でのタイトル獲得で史上最年少記録を30年ぶりに更新。この快挙は社会現象として大きな話題となりました。

　以降、渡辺明九段、永瀬拓矢九段、佐々木大地七段、山崎隆之九段と強敵の挑戦を退け、第95期（2024年度）には5連覇を達成し、永世棋聖の資格を獲得。21歳11か月での永世資格は、それまでの最年少記録保持者だった中原誠十六世名人の23歳11か月の記録を53年ぶりに塗り替えることになりました。今期は、6連覇を目指す戦いに臨むことになります。

　一方、挑戦者に決定したのは、タイトル戦初登場となる杉本和陽六段です。2017年、年齢制限直前の25歳でプロ入りを果たした遅咲きの棋士で、これまでに棋戦優勝などの経験はありません。振り飛車党の棋士で三間飛車、四間飛車を得意とし、今期の棋聖戦は一次予選から快進撃を見せることとなりました。自身初の挑戦者決定戦では、タイトル戦常連のトップ棋士・永瀬拓矢九段に対して渾身の粘りを実らせ、執念の大逆転勝利を飾りました。この結果で、六段昇段とタイトル挑戦の夢切符をつかみ取りました。

ヒューリック杯第96期棋聖戦五番勝負 対局の結果【速報】

■第1局（2025年6月3日）

会場：日光金谷ホテル（栃木県日光市）
先手：杉本六段　●―〇　後手：藤井棋聖
手数：144手
中継：ABEMA

■第2局（6月18日）

会場：ホテルニューアワジ（兵庫県洲本市）
先手：藤井棋聖　〇―●　後手：杉本六段
手数：87手
中継：ABEMA

■第3局（6月30日）

会場：龍宮城スパホテル三日月（千葉県木更津市）
先手：杉本六段　―　後手：藤井棋聖
手数：
中継：ABEMA

■第4局（7月11日）

会場：沼津御用邸東附属邸第1学問所（静岡県沼津市）
先手：藤井棋聖　―　後手：杉本六段
手数：
中継：ABEMA

■第5局（7月21日）

会場：亀岳林 万松寺（愛知県名古屋市）
先手：　―　後手：
手数：
中継：ABEMA

藤井聡太棋聖と杉本和陽六段の対局成績は？

　両者の公式戦対戦は全2局で、いずれも藤井聡太棋聖が勝利しています。直近の対戦は2023年10月に行われた第31期銀河戦決勝トーナメント準決勝とあり、約1年半ぶりの激突では杉本和陽六段がどのような作戦をぶつけるのか大きな期待が寄せられています。

　若き絶対王者の藤井聡太棋聖が盤石の指し回しで6連覇を達成するのか、遅咲きの挑戦者・杉本和陽六段がジャイアントキリングを決めるのか。両者の対局から目が離せません。

　以上、ヒューリック杯第96期棋聖戦五番勝負の日程と対局者、対局成績と結果などをまとめました。 

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